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音楽と花と美しいものをこよなく愛す*るる*の日常です。日記も兼ねているので、たまに根暗なことや精神論を書くと思いますが、適当に読みとばしてくださいね。


by rurulilac

フランスのエスプリ

最近私は勝手にフランスブームなのです。

というのも、悪女の美食術(福田和也巴里の空の下オムレツのにおいは流れる(石井好子)をたてつづけに読んだからです。

前者は美食家の贅沢な本。一般人には別世界が広がってますが、どうせ食べるならばおいしいものをという精神のみは納得できるかな。後者はずいぶん前に筆者がパリに住んでた頃のレシピなど。。ちょっとしたものがとてもおいしそうにほのぼのと書かれています。

両者ともに、フランス人の特徴として、身なりよりも食費に高額を投じ命をかけているということをあげています。書いたときは30年以上違うのにフランス人の精神はかわってないのですね。

私は洋服はガツンと買えるのですが、同じ値段を食事に投じることにはやっぱり躊躇するなぁ・・・2万円とかのコースなんて、ひえーという感じだもん。
だけど、この2冊を読んでいると、たまには超本場のフランス料理を食べてみたいなぁと思いました。その際はワインもけちらず。。。。

フランス旅行のことも、これに乗じて思い出してみました。私はパリには2回行ったことがあります。
2回とも、なんとなく危険を感じてそわそわしてしまいあまり居心地がよい国ではなかった印象があります。
よくフランス人は英語を話さないといいいますが、本当に話してくれません。先進国なのにびっくりするほどです。
そんなだから、牡蠣を頼んだら、これ5人前ですか?くらいの牡蠣が出てきたり、地下鉄の自動改札から出られなかったりいい思い出はほぼありません。

でも1つだけ。ドビュッシーの生家に行ったときに、町の小さなビストロに行きました。
その町は日本人の観光客は皆無で、当然メニューは全部フランス語です。
第2外国語がフランス語だったけど全く役にたたないほどの少ない知識を駆使して、やっと「これはお昼の定食だわ!!」ということがわかりました。
早速オーダーすると、前菜とメインとデザートをそれぞれ選べることになっており、どんな種類があるか説明してくれるけど、魚と肉しか聞き取れないんです。。。
そんな中、厨房で1人だけ英語が話せる人がいるということで、コックさんが説明してくれ、おいしい料理にたどりつきました。
そこのお店は親切でおいしくて本当にいい店でした。
デザートのフランボワーズのケーキがとてもおいしくて、いまだに忘れられません。

と、フランス旅行のいい思い出はちょっとですが、音楽は高校生の頃から断然フランスの曲が好きです。

NHKでスーパーピアノレッスンという番組があり、超高度なテクニックで一般人には全く参考にならないよ、おいおい!とつっこみを入れたくなるくらい参考になりません。(笑)
しかし、高度すぎるからこそ、もう芸術鑑賞的に楽しめるんです。
前は、はげた(失礼)おじさんが、汗をふきふき(ハンドタオルでは無理で途中からバスタオルみたいなタオルになった)教えてましたが、最近はミッシェルベロフという、印象派をよく弾いているピアニストが教えています。
曲もドビュッシー、ラベル、フォーレ、と私の好きどころです。
ベロフさんは汗もかかず(笑)、素敵なシャツをお召しで、もーフランスのエスプリ満載で聞きほれます。生徒さんもうまいけど、ベロフさんがさらりと弾いたら、ピアノをわからない旦那も「全然違うよ(@_@)」とびっくりしてます。
(旦那はあまりに感激したのか、テキストを買ってきてくれました。笑。)

そんなわけで、なんだか急にフランスのエスプリにふれてみたくなっている、超日本人の私でした。
うーむ、もっと日々、芸術活動がしたいものですー。
東京芸術大学がルーブル展をやってるらしいから見にいきたいです。
by rurulilac | 2006-07-09 00:17 | 日記